- 音楽あれこれ♪
●きっかけはマウリッツハイス美術館展
音楽の本題に入る前に…
東京都美術館で開催されている「マウリッツハイス美術館展」に行ってきました♪
もちろんお目当ては、オランダの「モナ・リザ」と言われ話題になっているフェルメール(1632年—1675年)が描いた「真珠の耳飾りの少女」!
実際に見て「真珠の耳飾りの少女」はやっぱり圧巻でした!! そしてそれ以外の作品も印象に残る物が多く、オランダ文化をもっともっと知りたくなってしまったのでした。
(「真珠の耳飾りの少女」の衣裳を再現 ↓ )
●初めて聴いた音楽との出会い♪
今回は、音声ガイドを借りたのですが、「真珠の耳飾りの少女」のところで、オランダの作曲家ヤン・ピーターソン・スウェーリンク(1562年—1621年)の「イオニア旋法によるエコー・ファンタジー SwWV 253」という曲がBGMで流れました。
スウェーリンクという作曲家は、今回展示されていたレンブラントやフェルメールとほぼ同時代を生きたオランダの作曲家。そのせいかとてもマッチした感じがしたんですよね。
実は初めて聴いた曲でしたが、「真珠の耳飾りの少女」のところで30分以上の待ち時間があったにも関わらず、音楽を聴いていたことによって、退屈はしませんでした。淡々としている曲なのですが、むしろ、気持ちをどんどん高揚させてくれたんです♪
●音声ガイドで聴いた音楽をiTunesで探す
スウェーリンクって名前は知っていたけれど、実際に曲を聴いたのは初めて。そんなわけで、これがきっかけで、他の曲も聴いてみたくなり、iTunesにアクセス。「スウェーリンク」で検索したところ、結構たくさんの曲がヒットしました。
一つずつ見ていくと、会場で聴いた曲をあっさりと発見! そこでスペルを確認して曲名で検索をかけると、もっとシンプルに出てきました。
検索のかけ方によってヒットが微妙に違ってくるので、「スヴェーリンク」とちょっと名前に変化をつけて検索してみたところ、「特選!オルガン名曲集
何となく本能にまかせた状態で偶然出てきたものなのですが(笑)。普段はあまり「オルガン」音楽を聴かない私なのですが、何となく全曲プレビューをクリックして聴き始めたんです。
●迫りきた「ピカルディ終始」♪(ってなんだ?)
1曲目は、ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685年—1750年)の有名な曲、トッカータとフーガ・ニ短調 BWV565。皆さんも聴いたことがあるかもしれません。
♪てぃらり〜ん鼻から牛乳〜〜…♪
…なんて誰かが歌っていた(イメージ壊れますが…っっっ)メロディーの曲です。
もっと言うと、
「宇宙戦艦ヤマト」でデスラー総統が登場する時に鳴る荘厳な曲です。
聴き始めた瞬間に、演奏がぐぐっと迫ってきたんですよね〜。
iTunes のプレビューは、曲の途中から視聴出来るのですが、ちょうど、敬虔なピカルディ終始から、動きのあるパッセージが展開されるあたりから始まりました。
って書いてもなんのこっちゃですよね^^;
わかりやすく解説すると…(できるかな…?)
一瞬曲が終わるような感覚の音の並びで、
「悲しげな音」#59123;(短調)→ぱっと開けた希望の光が見える「明るい音」#59130;(長調)に変わる部分を「ピカルディ終始」っていうのです。
このあたりの時代の曲の「ピカルディ終始」って、
#59123;短調は「人間の世界」
#59130;長調は「神の世界」
を表現すると言われているらしいです。そして文章でいうと、終わらないけど、とりあえず「。」をつけておこうかなっていう部分が「ピカルディ終始」。
少しはイメージがわいたでしょうか?
その光輝く音が、マウリッツハイス美術館展で見たレンブラント(1606年—1669年)の「シメオンの賛歌」という絵を想起させました。
この絵、私の中ではすごく印象に残って、隣に弟子の絵がかけられていたのですが、同じ場所を描いた絵なのに全然違っていて面白かったんですよ♪ 実物をぜひ見てもらいたいです。(あ、また脱線した…)
●他の曲も聴いてみたくなり…
収録されている曲のほとんどは知らない曲。1曲を150円でダウンロードすることも出来るのですが、21曲も入っていて、600円で購入出来るってすごくお得感があったので、新しい出会い! と思ってアルバムごと購入することにしました♪
iTunesでは、アルバムに入っている曲を1分程度ずつ視聴が出来るっていうのがすごくイイと思うのですよ! じっくり選ぶことが出来るし、その中ではっとした曲が2曲でも3曲でもあれば、きっとそのアルバムは自分に「合っている音楽」なんじゃないかと思います。
(オルガンの写真がなかったので、自宅のピアノ鍵盤の写真を反転させてみました^^; ちょっと雰囲気出たかな…)
たまに「クラシック音楽」を聴いてみたいけれど、何から聴いて良いのかわからない…って相談されることがあるのだけれど、もし私でよければ「オススメ」音楽考えてみますので、コメント欄に普段こんな音楽を好んで聴いています! って入れてくださいませ。そしてその場で、ぜひ、iTunesで視聴してみてくださいな^^ 聴いても「これはここがムリ!」って正直に書いていただけたら、それをもとに更にピックアップしてみます^^ こんな感じどうでしょう?
これを機にクラシック音楽に少しでも興味を持ってくれた人も、もちろん他のジャンルで何か新しい音楽との出会いを求めている人も、この iTunes をぜひぜひ使い倒してもらいたいです^^
iTunesでクラシック音楽を探してみたい人はこちらからどうぞ♪
#59098;クラシック - iTunes Store
ちなみに、一番最初だけ「iTunes」をダウンロードする作業があります(PCなどに入っていない人だけ)ので、それ以降は自動的に立ち上がるシステムゆえ、面倒なことはないと思います。
お試しあれ!!
〈関連記事〉
うさうさのお楽しみクラシック帳〜espressivo
「フェルメール・イヤーだから聴きたい!『真珠の耳飾りの少女』をイメージしたアルバム『フィール・フェルメール クラシック』」
で、iTunesの使い方をもう少し詳しく書いています。
美術展が気になった人は、こちら「チケットぴあ」のページに飛びます。
#59098;マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝