親子って…

この週末、札幌に出張だったので帰りがけに父のお墓参りをしようと、帰りの飛行機の予約時間を変更して急遽、実家まで足をのばし、２時間程寄ってきました。



●親子の会話

札幌グランドホテルに入っている日比谷花壇さんでお供えするお花のアレンジメントをお願いしました。以前、日比谷花壇さんのセミナーで実演パフォーマンスを見せてくださったシニア・デザイナーの鈴木誉也さん（←動画に飛びますので音が出ます。ご注意ください）が現在こちらにいらっしゃるんですよ＾＾*



オーダーは、
「父へのお供えですが、毎日見て暮らす母が元気をもらえるようなアレンジにしてください。」
とお伝えしました。



アレンジをしてくださりながら、ご自身のお父様との会話をお話ししてくださいました。普通の生活の中にあるようなお話だったんですけれど、自分は家族とそんな話しをしたことがないな…なんて思ったり…。心が暖かくなっていきました。

実は私、昔から自宅では超無口で、親とはほとんど会話しない子だったんです。そんなこともあって、心に響いたんですよね。



そしてすごく素敵なアレンジメントが完成しました。それぞれのお花の美しさを生かした流れるようなラインや色彩。さすが、鈴木さんの作品は格別です♪　涼しげで、前向きな気持ちになれる！　そんな姿に感動しちゃいました。鈴木さん、ありがとうございました！（写真より、実物の方が１００倍素敵です！　写真が下手くそでごめんなさい。。。）



そして母がこのお花を見た瞬間…。
目がきらきらと輝き「あら〜〜〜！！　なんて綺麗なんでしょう！」と。「すごいね〜。お父さん（父の位牌に向かって）、こんなに綺麗なお花をいただきましたよ。良かったね。良かったね〜…。」って何度も何度も。


●関わり方…

母とお昼ご飯を一緒にと思っていて、本当はもうちょっと凝った物を買って行こうと思っていたのだけれど、結局、すごく良いタイミングの列車が来てしまったので、札幌駅で駅弁をさっと調達して、飛び乗りました。



母は腰を患っており、歩くのも少し大変そうに見えました。けれど、趣味の囲碁やカメラに毎日明け暮れている日々なのだとか（笑）。ずっと水泳の指導をしてきた母なので、おそらく普通の人よりはしっかりと筋肉がついているとは思うけれど…。



選ぶ間もなく買ってしまったお弁当を食して
「こんなに美味しいお弁当をいただけるなんて、ありがとう、ありがとう」って。
そんなに言われると心苦しい…＾＾；



つい先日、親しくしていただいている叔父、叔母夫妻が母の病気のことが書いてある記事を見つけたよ、と見せてくださいました。母は耳が遠いのです。だから私は母と話す時にとても大きな声を出さなくてはならなくて、喉は痛くなるわ、いつも怒っているような話し方になってしまうわで…、そんな自分に苛立ちを覚えていました。



叔父が見せてくれたその記事には、そういう人への話し方、接し方が書かれていました。それを思い出し、少し実践してみました。…まぁ、それでもやっぱり聞こえなかったり、なんだりで大変でしたけれど＾＾；




とはいえ、母は誰かと一緒にお話しながらご飯をいただくということがすごく幸せなのだと言っていました。そして「お父さんが亡くなって、にゃんにゃん（飼っていた猫）も亡くなって、寂しいことばかりになるかと思っていたけれど、今年はとても幸せなことばかりだ。」とも言っていました。


●あまり親孝行出来なかったけれど…

食後に父のお墓参りを済ませ、わずか２時間程の時はあっという間に流れてゆき…。



「わずかな時間を見つけて、わざわざ来てくれてありがとうね。」
「ゆっくり出来なくて、ごめんね。」

沈黙している時間もすごく多かったのだけれど…。それでも少しでも顔を出せて良かったのかな…。



いつも通りに、母が駅まで見送ってくれました。私がホームに入っても、ずっと改札のところでその列車が発車するのを待っていてくれるんです。

けれどこの日は、間のホームに列車が入っていて、お互いが全く見えない位置だったんです。私がどこに乗っているかなんて、全然見つけられなかったみたいだけれど、列車に向かって両手で大きく手を振ってくれている母の姿を、列車が動きだした時に見つけました。




今まで実家からの帰り道で寂しいとかあまり思ったことなかったけど…、
なんかこの日はすごく素直に「ありがとう」って思えて泣けてきちゃった…。

こんな風に気づかせてもらえたのはきっと…。



形や言葉に表わせないかもしれないけれど…母のこと大切に想っていこうと…そんな気持ちになった週末。

秋にはまた行くからね。
元気で待っていてね。




日比谷花壇さんのお盆用のお花はこちらお盆・新盆

　　

すでにブログも撤去されてしまった「写心」の「こうちゃん」の追悼撮影会の日程等詳細が決まったそうです。
詳細は「でいぶさん」さんのブログ「でいぶ寫眞館 -開店休業中-」にあがっています！　私も参加予定です。こうちゃんと少しでも関わりがあった方、一緒に参加しませんか？


　　

別館の「うさうさのお楽しみクラシック帳〜espressivo」を更新しています。
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タグ：日比谷花壇

コメント 18

おはようございます
僕なんかがコメントを書いていいのか。。。
読み終わってじ～んときちゃいました
上手く書けないけど。。。
3枚目と7枚目、8枚目が素敵ですね
(^^)/

by はくちゃん (2012-07-11 08:50) 

こんにちは。
とてもすてきなお話ですね。お父さまにもきっと通じていることでしょう。それにお母様とのホームでのお別れの様子。私も経験があります。見えなくなるまで手を振られると、かなりぐっときますね。笑
私も８月、母の新盆に帰ります。103歳でしたからむしろめでたいという感じです。
写真、みんな圧倒的に？素晴らしいです。カメラも喜んでいることでしょう。うささんは何でも吸収が早くて、みんなプロのお手並みで、感心しております。
by sig (2012-07-11 13:51) 

＞はくちゃんさん
＞僕なんかがコメントを書いていいのか。。。
えええええ？！　どうしてですか〜〜？　ぜひぜひコメント書いてください＾＾
そして、素敵な感想をありがとうございます！！
ちょっと写真を変更しちゃったのですが、はくちゃんさんが素敵と書いてくださった物は変更していません♪
こうしてコメントいただけたり、ほめていただけたりするとすごく私も励みになりますので、これからもどうぞ宜しくお願いいたします！
by うさ (2012-07-11 21:16) 

＞sigさん
素敵かどうかはわかりませんが…なんだかいつもとはちょっと自分的に母と接する時の気持ちが違っていたことは確かです。sigさんもやっぱりホームでの経験があるんですね。親になったことがないので、親の気持ちっていうのが私にはいまだにわからないけれど、こんなものなのかなぁって感じました。
お母様頑張られたんですね。sigさんと少しでも長くいらっしゃりたかったんでしょうね＾＾
写真は…まだまだで…（大汗）。どうしてあんなに素敵なアレンジがこんな感じに写っているのしかないのかしら…とちょっと悲しくすらなってしまったのでした（笑）。
by うさ (2012-07-11 21:16) 

こんばんは
写真もう一度観たら。。。カップの写真素敵ですね
(^^)/

by はくちゃん (2012-07-11 23:50) 

　ごぶさたしております。
　北海道に来たんですね。時間がない中、たいへんだったことが伝わってきます。とても優しい娘さんです。お母さんも幸せですね。
by MUUSAN (2012-07-12 06:32) 

＞はくちゃんさん
再訪ありがとうございます＾＾
なんだか昔ながらの珈琲カップがたくさん飾ってあったお店で、どんなカップでくるのかな…ってちょっと楽しみだったんですよ。それで、このカップがきました♪　
by うさ (2012-07-12 23:58) 

＞MUUSANさん
ご無沙汰しておりました。なかなかうかがえずにすみません。札幌に行った時に、MUUSANさんにご連絡しようかな…と思ったりもしたのですが（笑）。夜は夜でお仕事仲間とPMFの大通り公演でのコンサート聴いて、飲みに行ってと結構タイトなスケジュール＋楽しいこともあったりでした。もしかして…コンサート会場にいらっしゃっていました？？？
by うさ (2012-07-12 23:59) 

>うささん

　今は単身赴任で札幌に常駐していないので、今年はPMFもなかなか行けません。
　うささんも楽しむこもでき、よかったですね！
by MUUSAN (2012-07-13 06:56) 

こんにちは＾＾
短い時間でもお母様には、充分想いが伝わったと思います。
素敵なお花、クレマチスに思わず目がいってしまいました(^^;
こうちゃんの追悼撮影会に出られるのですね。
私の分も楽しんで来てくださいね。
その記事を待っています。

by いろは (2012-07-13 14:37) 

ちぃ〜ッす♪
なんて、軽々しい挨拶なんてすんじゃないよ、全くぅ(￣▽￣)
けどさ、すんごくイイ話をありがとです。
子を想う親。
親を想う子。
赤い糸やないねんけど、ちゃぁんと繋がっとるもんやで。
ただ、そんなんを赤ら様にする、ってのにはやっぱタイミングがあんのかなぁっと、思ったり。
うささんが、親を大切にしようと想う気持ちがうまれた…
そこんとこね、ウチんとこの娘も今がそんな感じやねん。
ウチもまた、ウチの親とそんな時間持てたらええなぁ、思ぉたよ(#^.^#)
by suzu* (2012-07-13 18:29) 

＞MUUSANさん
＞今は単身赴任で札幌に常駐していないので、
そうだったんですか。MUUSANさんのブログにどれだけうかがっていなかったんでしょう。。。
PMFはまだ始まったばかりなので、これから彼らがどれだけ上手になっていくのかが楽しみですね。３０日にサントリーホールでルイジさんの指揮のコンサートがあるようなので、行ってみたいなと思っています＾＾
by うさ (2012-07-14 00:35) 

＞いろはさん
ありがとうございます＾＾　想いが伝わっていれば良いけれど…なにせ今まで親孝行らしいことは全くしてこなかったので、一体どうやって接したら良いのかとか…よくわからない状態なんですよ＾＾；
お花のアレンジ、すごく素敵でしょう？　お花に囲まれて暮らしていらっしゃる、いろはさんにもそう思っていただけてますます嬉しくなりました♪　クレマチス、この前ちょうど話題になっていましたよね。

こうちゃんの撮影会、いろはさんはいらっしゃれないんですね。。。残念。普段、ばりばり写真を撮られていらっしゃるプロやセミプロの方に混ざって撮影会に参加するのはすごく気がひけるのですが、こうちゃんのこと…もっと知りたくて…＾＾*　だけど…知ったら知ったで、相当落ち込みそうな気もしますが…。きっと天から見ていてくださると信じて出かけてきますね。
by うさ (2012-07-14 00:35) 

＞suzu*さん
ちぃ～ッす♪
軽い挨拶嬉しいですよ〜＾＾

イイ話かどうかはよくわかりませんが…。というか今までの私がダメダメ過ぎだったんだなぁっていう感は大ありなんですけれどね〜。親を想う子の図が全然まだ出来ていないんですよっっっ！！

確かに…タイミングもあると思いますね。あとは「いつ気づくか」ってことでしょうか。
お嬢様がすでに気づかれていらっしゃるのだとしたら、偉いなぁ〜って思います。私は子供がいないせいか、なかなか親の気持ちってわかってあげられなくってこの年齢まできてしまいましたが…＾＾；

暖かいコメントありがとうございま〜〜す♪
by うさ (2012-07-14 00:36) 

わかるわぁ〜、私の母も耳がちょっと遠くて、大声で話すと
疲れるし、それでちゃんと伝わってないと、イラッと来たりして
あとで自己嫌悪におちいるのですよね…。
私が実家から帰るときに、母は必ず駅まで送りに来てくれて
電車が見えなくなるまで手を振ってくれます。
いつも、その姿にグッときて、優しい声で話さなくちゃ…と
自分に言いきかせます。
by みんこ (2012-07-19 23:17) 

＞みんこさん
みんこさんのお母様も同じみたいで、気持ちをわかり合える人がいて嬉しいです。やっぱり身内ってそんなもんなんですかね。身内だから許せること、許せないことがあったり…。

親が駅でずっと見送ってくれる姿ってホントぐっときますよね。その時は優しくしなきゃとか思うんだけど…普段はなかなか…連絡すらとらないことの方が多いから…。普段からもっと思ってあげる時間を増やさなきゃなぁなんて思い始めています。
by うさ (2012-07-20 00:18) 

こうちゃんのこと・・・もっと早く伺えばよかったです　^^;

さて、親孝行されてきたんですね。じぶんの母は妹達と住んでいるんですが、ですからそんなにはさびしくないと思うのですが、それでも心配して毎週電話をくれたりします。たまに会いに行くととても喜びます。やはりプレゼント等ではなくて、顔を見せるのが一番なんですね。
うささんは遠いからなかなかお会いすることが出来ないと思います。でも、今回、2時間だけですけれど、とても貴重な2時間の帰省が出来たみたい。お母さんと食べられたお弁当、とても美味しかったんだなって思います。腰の具合がお悪いし、お一人だと心配ですよね。
ネコちゃんもいなくなってしまったとか・・・。
新しいネコちゃんとかは考えられないのでしょうか?
また、札幌の出張があれば良いですよね。
by moz (2012-07-23 05:34) 

＞mozさん
本当に…ごめんなさい。メール１本すれば良かったのに…。日程が決まったのが、この記事をあげてちょっと経ってからだったと記憶しているのですけれど…。クラシック帳のほうにもコメントをいただいていたので、こちらも読んでくださっていたかと思っていました。。。次回もおそらくある…！！　と思っています。その時はぜひ♪　ちなみにお墓参りに行かれる方は８月にあるみたいですけれど、そのあたりは、でいぶさんにご確認くださいませ。


親の気持ちは私にはわからないことですが、やっぱりプレゼントよりも、顔を見せてあげて、話をたくさん聞いてあげることなんじゃないかな…って思い始めています。

新しいにゃんこは、もう今から飼い始めると、母がいなくなってしまった後で誰も面倒を見てもらえなくなるので、無理と思われ…。というか、前のにゃんこも母にとっては少し負担だったみたいです。すごく長生きして頑張ってくれたんですよ。私のアイコンのにゃんこです＾＾　今でも思い出すと私の方が泣けてきますけど…。
by うさ (2012-07-24 02:14)