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天才モーツァルトの活用法!? [音楽あれこれ♪]

前回の「どんな時に音楽を聴きたくなる?」は、クラシック音楽に限らず、皆さんからいろいろお話を伺えてとても楽しかったです☆

それで、ふと思い出したお話を今日はご紹介させていただきます。これは、クラシック音楽愛好家の間ではかなり有名なお話なので、マニアの方はその他に知っている情報があれば、ぜひぜひフォローしてくださいませ。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~1791)という名前を皆さんは知っていらっしゃいますよね? オーストリア生まれで、クラシック音楽の作曲家の一人です。子供の頃から「神童」と言われるほどの才能を持ち合わせ、世の中の人々を驚かせました。彼は真の天才だと私も信じています。
そして、彼の音楽を聴くと「頭がよくなる」なんてことも言われているんです。最近では、酒蔵でモーツァルトの曲を流していると、美味しいお酒が出来るとか、牧場で牛に聴かせると牛がリラックスした状態で健康を維持出来るから美味しいお肉になるとか…いろいろなところで利用されているようですが…。

もし、本当に…頭が良くなるのなら、是非聴きたい! なんて思ったりしませんか?


91年フランスの医師により、モーツァルトの音楽は心身に影響を与えるということが発表され、その後93年10月に、世界的にも権威があると言われている自然科学誌「ネイチャー」に、カリフォルニア大学の心理学者らが、「モーツァルトの『2台のピアノのためのソナタ』ニ長調K.448を聴くと、人の知能指数が上がる」という内容の論文を発表されたんです。

当時、このニュースは日本国内でも話題になり、受験生を持つ親たちは、こぞってこの曲の入ったCDを買いに走ったのだそうです。特に研究に使われたマリー・ペライア&ラドゥ・ルプーが弾いたCDは飛ぶように売れたのだとか…。

(このCDじゃないかな…と。演奏者はまさにペライア&ルプーなのです!なんと入手可能です!)
 
 ↓


モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ/シューベルト:幻想曲 他
[演奏=マレイ・ペライア&ラドゥ・ルプー、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルSICC—1031 1,680円]

ただ、この「知能指数」が上がるというのも、どうやら15~20分くらい一時的に上がるということもちゃんと論文には書かれていたようなのです。だから、受験生がいくら聴いたところで、本番で力を発揮できるということもなかったんだと思いますけれどね…。
それでも中には、「詐欺だ」などと裁判沙汰にした親までいたのだとか…。あ~なんという親ばか…。

はっきり言うと、この曲は、クラシック愛好家の中でもそんなに浸透している曲とは言えません。個人的には、学生時代弾いた曲なので、結構好きな曲なのですが、モーツァルトの中でもマイナー系のこの曲を採り上げて実験に使われたということが、ちょっと驚きです。もしかして、学者さんの中にピアノ連弾や2台ピアノが好きな方がいらっしゃったのかもしれません♪ と、想像すると秘かに嬉しくなったりする私ですが(笑)。最近のところでは、「のだめカンタービレ」で、のだめと千秋がこの曲を弾いているシーンもありました^^

ものは試しと、実は私、英会話スクールに行く前に、この曲を聴いてから行こうと思い立ったことがありました。

演奏は、中井恒仁さん&武田美和子さんの「ピアノデュオ 中井恒仁&武田美和子『「Mozart 』」というCDです。彼らの演奏もとっても軽快で素敵♪ 気持ちよく、レッスンへと向かいました!!

だけど結果は…。う~ん…普段のレッスンとなんら変わりなかったような…(笑)。まぁ、自宅からスクールに行くまでに自転車で20分くらいかかっているから、効力があったとしたら自転車に乗っている間の判断力とか…ね。そんなところで使われてしまったのでしょうけれど…。何かに落としてiPodとかウォークマンでレッスン直前まで聴いたりすると、もしかすると、少しは集中してレッスンを受けられるのかもしれませんが、まだそこまではやっておりません。どなたか是非試してみてください(笑)。

モーツァルトって、幼少の頃から、たくさんの国を旅をしていて、語学がとても堪能だったそうなんです。何カ国語を話せたのかな…。そのせいか、その国独特の他の人種ではなかなか聞き取れない「音」の違いも含めて、全て身に付けていたらしいですね。彼の耳の良さは、そのまま彼の音楽の豊かさに繋がっているのだと何かで読んだ記憶があります。

まぁ、でもモーツァルトの音楽は「知能指数」が上がろうが上がるまいが、私はむしょうに聴きたくなることがあります。何年か前に「アマデウス」という映画があって、あのキャラクターを見た時、あ~あ…なんて思ったけれど(実際、品のない「詩」みたいなものも結構残していることなどから、妙に納得してしまったことも事実ですが…)、モーツァルトの音楽は本当に凄いと思います。その映画で使われたピアノ協奏曲第20番の第2楽章は、本当に「天上からの声」のような響きに満ちあふれているなと感じたし…。実際普通の人とは脳みその回路が違っていたんじゃないかなと思います。

チャレンジ精神の溢れていらっしゃる方は、どうぞ、2台のピアノのためのソナタ・ニ長調作品448でお確かめくださいませ(笑)。

★註★上記のCDや書籍は、「セブンネットショッピング」で手に入ります♪ とても便利なので、ぜひご利用ください♪(配送だと1500円以上の注文で送料が無料になります♪)

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コメント 18

ikuko

映画の「アマデウス」を見たときは、
私も衝撃的でした(>_<)
先月号の芸術新潮のゴーギャンの特集を見たときも
「ええ!!」って思ったけれど。。
子供がまだ保育園に通っていた頃、雨の日は、
すっごいレイコート着て、送り迎えしてたんですが、
いつも「私ってサリエリ。。」とか思ってました^^;
by ikuko (2009-08-31 16:50) 

ゆみちゃん

「モーツアルト」を弾くと・・・頭が良くなるなんてエビデンスがあるのなら・・ボケ予防のために弾きたい(ギャッハ)

「仮面舞踏会」・・譜読み終わったけど、
変化をつけて聴かせるのは難しいわぁぁ。
取りあえず、「ラフマ・バルカローレ」譜読みしてる(-_-;)
by ゆみちゃん (2009-08-31 17:31) 

フレンドリー2009

モーツァルト 私も大好きです^^
幼稚園の頃 寝ても覚めても「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を
聴いていました。
でも、残念ながら成績はいつも中の中でした~
by フレンドリー2009 (2009-08-31 19:02) 

うさ

>ikukoさん
「アマデウス」衝撃的でしたよね(笑)。だけど、あのモーツァルト役の役者さん、かなり私好みだったんですけれど(汗)。ゴーギャンは、名前くらいしか知らないけれど、やっぱりあんな感じの人なんですか? やっぱり真の芸術家っていうのは、どこか「普通感覚」とは違っているんじゃないかなと思います。
>レイコート着て、送り迎えしてたんですが、
>いつも「私ってサリエリ…」
これ、超ウケます!! サリエリも本当にあんな映画のような人だったんでしょうかね…。

by うさ (2009-08-31 20:58) 

うさ

>ゆみちゃんセンセ
エピデンス=根拠?
根拠は本当のところ、あるんでしょうかねぇ。だけど、日本でもかなり本格的に研究しているお医者さんとかいるみたい。某大手企業のヤ○ハさんとか、支援金出したりしてその研究発表みたいなの見に行ったことあるけど。結構面白かったですよ。私たちも、3年くらい前モーツァルトのお連弾をやっていて、その時だけは、とても頭の回転がよかったでしょう?(大嘘) まぁ、指先を動かすことを多くすれば(もちろんピアノ含みます!!)かなりのボケ防止にはなるらしいから、せいぜいがんばりましょうね〜。
仮面舞踏会、もう譜読み終わっちゃったの??? 私、今度合わせる時に同時譜読みさせていただきますっっっ(ごめんよ〜)。バルカロールはハノン風な箇所をしっかりお練習しなくっちゃですわん。

by うさ (2009-08-31 20:59) 

うさ

>フレンドリー2009さん
幼稚園の頃に「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」ですか!! 高尚でしたね〜(笑)。しかも寝ても覚めてもなんて、凄いです。よっぽどお好きだったんでしょうね。だけど、たくさん聴いても、効力は15〜20分ですからぁ〜(笑)。ちょっと切ないかも…。私なんか、しっかり上の2台ピアノを練習していたにも関わらず…(以下自粛)でしたもん。だけど、自分たちで弾いていても上手に弾けていなければ、効果はないかもしれませんけれどね(汗)。

by うさ (2009-08-31 21:00) 

sig

こんばんは。
いつもながらの文章の巧みさに、思わずウ~ン!
とても読みやすくて、すらすら頭に入って・・・
これって、もしかして、
『2台のピアノのためのソナタ』ニ長調K.448、という文字からでも、IQに影響をあたえてくれているのかも! ね。

私には、モーツァルトもサリエリも、映画「アマデウス」のまんま、イメージが刷り込まれています。W
by sig (2009-08-31 21:07) 

うさ

>sigさん
こんばんは♪
ホメ過ぎ、ホメ殺しですか(笑)。
ああ、違いましたか。文字からのIQの印象が正解かもしれませんね^^
「アマデウス」を見たのは、学生時代だったと思いますが、子供の頃からピアノで刷り込まれたモーツァルトの曲のイメージとはほど遠い存在のような気がしました。モーツァルトの大家と呼ばれている海老沢敏先生のモーツァルトの講義なども(たしか当時はテレビでもやっていたような…)聞いたりするうちに、なるほどね〜にはなりましたが。
あ、IQ云々の話は、モーツァルト愛好家の方達とはしない方が身のためかもしれませんので、お気をつけくださいませ(笑)。(「モーツァルトを冒涜するな」「IQを売り物にして商売するとはとんでもない!!」等等)
by うさ (2009-09-01 00:14) 

mau-mauu

英語がスラスラ入ってくる時と、雑音にしか聞こえない時で
何が違うのか未だに謎です。
これ聞くと効果あるのかな?
あ、ちなみにスラスラの時間はほとんど一瞬です^^;
by mau-mauu (2009-09-01 07:05) 

chicory

私は、英語をやってもフランス語をやってもヒアリングがダメで、耳の悪さを実感してます(悲)。正しいヒアリングができないと、正しいスピーキングもできないわけで、語学習得に「耳」は本当に大切なんだと思います。いい耳、欲しいですー。
by chicory (2009-09-01 11:51) 

kontenten

アマデウス・・・私も大好きで、レーザーディスク、DVD普通版
DVDディレクターズカット版、今度はブルーレイも狙ってます(^^)。
 この映画の影響でドンジョバンニも好きで、同じくLDとDVD
LDは、マゼール指揮・・・DVDは、ハーディング指揮でした。
 シベリウス、2000年のお盆休みに出会い、その年に
シベリウス協会に入会してしまいました^^;Aアセアセ
図々しい私は、早速12月に催された総会にも出席
会長の舘野泉さんや指揮者の新田ユリさん、バイオリニストの
佐藤まどかさんにも、お目に掛かりました・・・と云っても
同席させて頂いただけですが・・・(w)
 さて、シベリウスの作品を多く演奏(指揮)されている方は、
ネーメ・ヤルビーさん、オスモ・バンスカさんがポピュラーです。
まずは、交響曲から・・・私は5番が好きですね(^^)。
そして、7番でフィンランドの森に誘われて下さい。
by kontenten (2009-09-01 15:20) 

うさ

>mau-mauuさん
確かに英語ってなんだか波がものすごくあるような気がします。とはいっても私は低次元の中での話なのですけれど…。ただ、一生懸命勉強した時期から(その後続かずに自習ゼロ状態が続く…)ちょっと経った頃に、自習ゼロ状態でも自分のベストの波が突然おしよせてくることが多いような気がしています。だから、勉強(ヒアリング含み)したら、時差式で身に付くものなんじゃないかなぁ〜なんて思い始めているのですが…。

by うさ (2009-09-01 22:05) 

うさ

>chicoryさん
chicoryさんが耳の悪さを悲観されても、なんだかイメージがわきませんが…(笑)。
モーツァルト並みの耳を持っていたら、きっとまた違った人生が送れたのでは…とは思いますけれどね♪ 特別外国人が良い耳を持っているわけではないから、ある程度は努力で補えるものなのでしょうか…?(と信じたい)
正しいヒアリングが出来ないと、正しいスピーキングも出来ない。そうなると、致命的ですよね(トホホ)。

by うさ (2009-09-01 22:06) 

うさ

>kontentenさん
アマデウス、お好きでしたか!! しかもハンパじゃないですね。そんなにお好きなんですか〜(驚)? 私は一度きりしか見ていないので、あまり内容とか使われた音楽とかも覚えていないのですけれど、それだけたくさんお持ちでしたら、オタク状態になっていますよね(笑)。

シベリウス好きの友人、2人くらいはいます♪ 今度ここに遊びにくるように呼んでみますね〜。
Nヤルヴィ、ヴァンスカさんがお気に入りとな? ヴァンスカさんは、今年、読売日響さんを振るんじゃありませんでしたっけ?(ごそごそと調べてみた…ベトの第九でしたっっっ) 来年2月には、レイフ・セゲルスタムさんがオール・シベリウス・プログラムなんてのもするみたいですね♪ 実は交響曲って私あまり聴いたことないんですよね。シベリウスは交響詩「フィンランディア」くらいしか、まともにメロディーが浮かんでこなかったりします(汗)。5番、7番がお薦めなんですね。頭に入れておきます♪

by うさ (2009-09-01 22:08) 

die_katze

これは個人的な好みによるのかもしれませんが、モーツァルトの曲を聴くと脳細胞が活発になっているような感覚になることがあります。
音楽を流すと作物もよく育つと言いますし、細胞が活性化するための何らかの刺激が音楽にはあるのかもしれないですね。
それと『アマデウス』は、以前私も見ましたがいろんな意味で衝撃的な映画でした。
音楽は本当に素晴らしいのですが、この作品で描かれたモーツァルトの人物像がイメージと違っていてショックだったかも・・。
by die_katze (2009-09-03 12:36) 

うさ

>die_katzeさん
>モーツァルトの曲を聴くと脳細胞が活発になっているような感覚になることがあります。
自覚出来るというのはかなり凄いですね! 音楽の魔法はどのくらい大きなものなのか、わかりませんが、そこがまた良いのかもしれません^^
前回のレスでバッハは脳に刺激を与える話をちょっと書いたのですが、やっぱり作曲家によって、微妙にその影響の与え方というのが変わってくるみたいです。
by うさ (2009-09-03 21:47) 

Operaghost2008

「アマデウス」はサリエリに自分を投影してしまいますね。
アメリカでホストファーザーと一緒に見たことがありますが、
genius=天才であるモーツァルトに嫉妬する、meriocre=凡人のサリエリの狂気は極めて身近に感じられます。
by Operaghost2008 (2009-09-06 06:31) 

うさ

> Operaghost2008 さん
おお、単語のお勉強になりましたわ(笑)。凡人の方はなんて発音するのかしら…。調べなくては。サリエリは嫉妬心がすごかったようですからね…。 Operaghost2008 さんは、誰に対して嫉妬しているの…??

ただいま3倍モードで仕事に取組んでいるゆえ、なかなか訪問してゆっくりと音楽を聴かせていただくことが出来ません。もうしばしお待ちくださいませ。あ、でもリンク先の台風の歌、今聴かせていただきました。 Operaghost2008 「台風」のイメージって…???
by うさ (2009-09-06 14:25) 

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